TonearmsTHE KAIROS
「Durand Tonearms」の2014年に発表された最新モデル
「THE KAIROS」は2014年に発表されたDurand Tonearmsの最新作です。
他のDurand Tonearmsのモデル同様ユニピボット構造を採用し、ベアリングも上位モデルと同じサファイアを使用した非磁性ステンレスピボットとなっています。(スイス製)
設計者デュランが最も自信を持っているアームパイプ
「THE KAIROS」の金属部分は主にステンレスで作られています。
しかしアームパイプ(アームワンド)はステンレスと樹脂で作られています。
樹脂と言っても単一の素材ではなく響きを考え複数の素材を組み合わせた特別なものです。
この素材の開発には多くの時間を費やしましたがその結果、「THE KAIROS」は価格を超えた性能を発揮することができました。
アームパイプの内部配線の端の片側はカートリッジの端子に、もう一方はDIN端子へつながれています。
接点ができる限り少なくなるように音質を最優先に考えた設計となっています。
「THE KAIROS」の調整で最も重要なアジマスウエイトとアンチスケーティングウエイト
「THE KAIROS」はスタティックバランス型のトーンアームです。
針圧の調整などは他社製トーンアームと大きな差はありません。
「THE KAIROS」で独特な調整がアジマスウエイトとアンチスケーティングウエイトにあります。
「THE KAIROS」にはアジマスウエイトが2種類、アンチスケーティングウエイトが3種類付属しています。このアジマスウエイトとアンチスケーティングウエイトの組み合わせとアジマスウエイトの位置調整により全く同じ針圧を加えて再生しても音質が大きく変化します。
時間をかけ調整することで理想の音を追い求めることができます。
フォノケーブルは後方に出す構造。
アームベースの加工は容易です。
「THE KAIROS」はフォノケーブルをトーンアーム後方に出す構造になっています。そのためトーンアームの下(アームベース)に大きな穴をあける必要がありません。 アームベースにはトーンアームを固定する2本のネジ用のネジ穴を加工するだけで取り付けられます。(金属製のアームベースでアームベースとプラッターの高低差が十分にある場合)
- ※目安として約40mm以上、それよりも高さが無いような場合にはネジ穴の他にもう一つ穴をあける必要があります。
フォノケーブルはネジで固定できるようになっています。
- ※フォノケーブルは付属していません。(別売)
スペック表
実効長 | 263mm |
オーバーハング | 15.63mm |
オフセット角 | 20.81° |
重量 | 約770g |
適合カートリッジ | 3種類のメインウエイト(130g、95g、60g)によりほとんどのカートリッジに対応。 Durand Tonearmsでは5~15gのカートリッジでテスト。 |
Durand Tonearms
Durand Tonearmsは2009年にフランスの作曲家ジョエル・フランソワ・デュランによって設立されました。デュランはフランスの作曲家ですが、現在彼はワシントン大学で音楽の教授をしているため会社は米国(ワシントン州シアトル)に設立されました。
今でこそ音楽の道へと進んだデュランですが彼はフランスにいた頃はパリで機械と電気工学を学んでおり、その時の知識や経験がDurand Tonearmsの製品にも生かされています。
Durand Tonearmsはトーンアームの専門ブランドです。
モデルは「THE KAIROS」・「THE TALEA」・「THE TELOS」の3種類で、全てユニピボット構造を採用しています。
いずれのモデルも素材や形状の研究に重点が置かれ開発されました。
日本では最新モデル「THE KAIROS」と最上位モデル「「THE TELOS」を取り扱います。